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「トムソン型?」「ビク型?」抜型の呼称の違い
トムソン型・ビク型とは、パッケージ、紙器製品、段ボール、成型品、プリント基板 など、立体物を展開した形に打ち抜く加工に 使用する「型」のことです。 ベースとなるSK材や樹脂に溝を掘り、その溝の形状に合わせ鋼の刃物を加工して埋め込み、印刷物等を型抜きします。この時の刃を埋め込ん だ型を「抜型」と言います。 この型は地域により呼び名が異なる事があり、西日本では「トムソン型」東日本では「ビク型」と呼ばれています。その総称を「抜型」といいます。 どうして違う呼び名が生まれたのかそれぞれ見ていきましょう。
「トムソン型」は1909(明治42)年に米国で発明され、日本に輸入されたの は1912(明治45)年頃といわれています。「トムソン型打抜機」を発売したの が、活字自動鋳造機の開発などをしていた米国のトムソン・マシン社(現ト ムソンナショナルプレス社)で、発明者がジョン・S・トムソン氏だったからだ と言われています。 この呼称は、西日本地域でよく使われています。 関東では、ビクで打ち抜く事が多かったが、関西では明治時代に紙器工場 を起こした人が導入した打抜機がトムソン型であった為大阪等では打抜機 の代名詞としてビクよりトムソンの方が早くから定着したと言われていま す。
「ビク型」は活版印刷機を打抜機に改造したドイツのシュナイダー社のビク トリア打抜機が由来だと言われています。 この呼称は、東日本地域でよく使われています。 ドイツのシュナイダー社のビクトリア印刷機を型抜きに改造した機械のこと で、省略されてビクと呼ばれています。紙器の創世記、関東でこのビク加 工を用いて商品が多く作られていたことから、トムソン型同様、打抜き機で 使用する型のことをビク型と呼ばれています。